ガラスのうさぎ
今日8月5日は二宮駅が1945年にアメリカ軍の機銃掃射を受け、幾人かの人が亡くなった日です。亡くなった人の中に東京で空襲を受け、疎開途中だった高木敏子さんのお父さんがいました。
高木敏子さんは、東京の空襲でお母さんと妹さんを亡くし、そして二宮駅でお父さんを亡くしたのです。
ガラスのうさぎを抱いています。
ガラスのうさぎはガラス工場を営んでいたおとうさんが作ったうさぎで、敏子さんのお気に入りでした。東京の空襲で家を焼かれて、焼け跡に融けたガラスのうさぎがあって、それをもってお父さんと二宮駅にきていたのです。
8月5日がくると毎年、ガラスのうさぎの像を千羽鶴が囲むそうで、新聞でその記事をみつけ、今日、二宮で行ってきました。
二宮の小学校に交じって、横浜の小学校から届いた千羽鶴もありました。
二宮高校の生徒さんたちが鶴に糸を通す作業をしてくれたそうです。
千羽鶴は駅やバス停にも飾られていました。
駅から8分ぐらいのところにあるラディアンという施設で、ガラスのうさぎにちなんで
平和と友情のつどいがあるというので、行ってみました。
原爆展もいっしょに開かれていました。
高木敏子さんのメッセージです。↓
8月5日が二宮空襲の日、翌日の明日6日が広島原爆の日と続きます。
原爆の熱線は3000度から5000度もあったそうで、太陽の表面温度が6000度というのですから、そんな熱い熱で人は焼かれたのです。
原爆展の写真の説明を読んでいて、
その説明に私はしばらく釘付けになりました。
太陽の熱ほどのもので人が焼かれたのだ。
そのあとの放射能が人のDNAを壊し、空中に漂ったウラニウムやプルトニウムが黒い雨となって、人々の上に降り注いだ。
明日は広島の原爆記念の日です。
バッバ会長は広島を訪れたのに、明日8時15分の黙とうはしないといったそうです。
なにしに広島に行ったのか。
今年はいろいろあっていつも以上に暑い夏です。
去年はこの平和展は開かれなかったそうです。
今年は二宮市長のメッセージは映像で流れていました。
峠三吉の詩↓
ラディアンに行く途中で、このような碑を見つけました。
なんと個人のお家の道路に面した庭先に立ててあるのです。
びっくりしました。どんな人がお住まいなのか、チャイムを押したくなりました。
道行く人が読んでくれたらいいなあ、と思いながら、しばらく眺めて通り過ぎました。
コロナ感染者は爆発的に拡大していっています。
今年も去年と同じで、平和を祈る集いはどこにも参加できないと思っていたのですが、二宮に行き、高木敏子さんの像に手を合わせ、平和を祈ってきました。
今日は久しぶりに夏の富士山がきれいでした。
朝、5時に起きて、海に行ってきました。
夏の朝は気持ちがいいです。
朝焼けで富士山がまだピンクです。